NSD 3.xによるネームサーバの構築

はじめに

このハイパーテキストでは、NSD 3.0.3を使ったネームサーバの構築について説明します。 NSDはオランダのNLnetLabsRIPE NCCと共同で開発しているauthoritative onlyのネームサーバのソフトウェアです。
NSDはrootやTLDなどの高負荷なauthoritativeサーバを主なターゲットとして開発されているようで、特徴としては、高速であることと、BINDが参照実装として各種機能を積極的に実装しているのに対し、NSDは機能を絞り込んでいることが挙げられるのではないでしょうか?
高速という点についてデータの一例を示してみます。
Pentium 166MHzの被計測サーバでBIND 9.3.1のnamed、NSD 2.3.6のnsd、NSD 3.0.2のnsdを動作させ、Celeron 1.2GHzの計測ホストでBIND9のcontribに含まれているqueryperfでスループットを計測したところ
実装qps
BIND 9.3.1548.02
NSD 2.3.62002.05
NSD 3.0.22005.98
という結果が出ました。繰り返しますが、この数値はあくまで一例としてご理解下さい。
NSD 2.1.2についてはjus勉強会でお話させていただいたときの資料(PDF)がありますので、必要でしたらご覧下さい。
このハイパーテキストでは、大文字でNSDと表記した場合はソフトウェアスィーツ全体を、小文字でnsdと表記した場合はNSDの構成要素の1つであるネームサーバプログラムを指すことにします。
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Last update: $Date: 2018-10-21 16:09:48 +0900 (Sun, 21 Oct 2018) $