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ぼくのPC/AT互換機ができるまで
1997年6月某日
雑談で
ボーナスも出たし、そろそろATを買おうかな
なとという話をする。
その日の夕方だか翌日だか
同僚のS氏が
ペンチ200MHz、25,000円で買わない?
と持ちかけてくる。
なにしろ
2SC372とか4011とかE=IRとか
ic=hfeib
とか~a~b=~(a+b)とかなら、昔、凝ったけど、
コンピュータのハードウェアなんてPC-8001ぐらいまでしかわからなくて、
メーカー製の出来合いのPC/ATを使ってはいるものの中身はさっぱりなので
自分で組むのもなぁ…。
でもPC-9801(marcieというホスト名)につないでいる
HDDとかQICストリーマとかCD-ROMドライブとかあるしなぁ…。
メーカー製かショップブランドを買ってSCSIボードだけ入れようか…。
と迷った末、結局そのCPUを買う事にする。
その翌日から
最近、FreeBSDの本なんかも出しちゃってるPC/ATとFreeBSDのオーソリティ、
同僚のA氏が
早くしないとCPU腐っちゃうよ
とせっつくので、ロクに下調べもせずに以下の構成に決める。
- マザーボード
- よくわからんけど型番にかろうじて聴き覚えがあるのと無難らしいので
ASUSの
P/I-P55T2P4とかいうのにする。
- SCSIボード
- 職場のマシンで動作実績がある(といってもboot用には使っていない)
ASUSの
SC-200。
- メモリ
- 32MBじゃ足りないよ、とか、EDOにしておくといいかもよ、とか、
いろいろ言う人が居たが、
俺の若いころは
4MBでXを動かしてたんだ
と60ns 16MB ノンパリティx2枚にする。
このときまでPC/ATでノンパリティのメモリを使ってるなんて
知らなかったが、買物リストにパリティあり、と書いたら
A氏に勿体ない、と言われる。
- ビデオカード
- A氏に「800x600x256色出ればいいよ」と言ったら勧められた
S3 TRIO64+が載ってるカード。
結局A氏も「ケースを買う」というので同行することになり
当日、鼻で探してもらうことにする。
- HDD
- 340MBとか540MBとかいうプロダクトが店先から消えてしまったので、
marcieの
/home
や/usr/local
に
使っていたQuantum
Empire1080Sを
bootドライブに転用することにする。
/home
や/usr/local
は
bootドライブとは別ドライブにしておいた方が
OSのバージョンアップのときに楽なので
2GB程度のをもう1台買う事にする。
別にQuantumが好きなわけではないが、
結局安かった
FireBall2110Sを買った。
- CD-ROMドライブ
- 東芝のXM-4101B。14,000円ぐらいで購入して、
これまたmarcieにつないでいたもの。
- QICテープドライブ
- 前居た会社のリストラのときの放出品、
ARCHIVEのVIPER150。
- FDD
- 悪しき遺産だけど98のフロッピーがあるので3mode。
結局TWOTOPで安かったSONYのにした。
- Ethernetカード
- NE-2000コンパチでいいと思ったが、A氏が
ISA混ぜると遅くなるよ。勿体ない勿体ない…
と言うので広告を見てみたら、
ぷらっとホームで
DECのチップを使った
ACCTONのカードが
6,000円ぐらいだったので
それにする。
- ディスプレイ
- A氏、S氏お勧めの飯山 MT-8617H。
せっかく裸眼なんだし、
肝臓とか心臓とか胃とか腸とかには負担をかけているはずなので、
せめて眼ぐらいは大事にしたいところ。
蛇足だが歯も年に1回、歯医者へメンテナンスに行っていて、
小さな補修はしているが、全体的には問題ないらしい。
- キーボード
- 職場に転がしてある私物を1つ持って帰る事にする。
- マウス
- 職場でも使っているMouseMan
- ケース
- 背中合わせのK氏からミドルタワーを買う。
6月21日
車でA氏をpick upして秋葉原へ。ガイドのA氏のおかげで買物はつつがなく終る。
A氏が「ケースも買っちゃえ」とうるさいが、買わずに帰る。
6月25日
帰り先が同方向のK氏の寮(彼の出向元であり、ぼくらの勤務先の株主さん
(当時: 1998年12月補足 :-)
でもある警備会社の寮である)に寄り、ケースを受け取って車で家まで送ってもらう。
とりあえずふたを開けてマザーボードをつけてみる。
なんかガサツだなぁ…。
SC-200付属のフラットケーブルではコネクタが足りない事が判明。
コネクタを買って圧着してもらえばいいんだろうが、
SCSIケーブルってシビアみたいだし、Ethernetみたいに
コネクタは何センチ間隔とかいった決まりはないんだろうか…?
と手許にあったトラ技コンピュータのSCSI特集を見てみるが記述はない。
6月26日
SCSIケーブルの件をA氏に相談すると、圧着しなくても
コネクタが多いケーブルが売られている事が判明。
昼休みに職場の近くのビック・パソコン館で買ってくる。
Empireの中身はテープに落したので、A氏に譲ることになっている
marcieにつないでいたAT用のSCSIキャビネットからEmpire、CD-ROMドライブ、
QICドライブを外して新しい(中古だが :-)ケースに移す。
結局、勢いでマシンを組み上げる。
…が、SCSIの電源コネクタも足りない事が判明。
信号コネクタを数えたのに電源コネクタを数えなかったのはうかつだった。
SCSI、Ethenrnetは後回しにしてFDDだけつなぎ、
昼間、職場で作っておいたFreeBSD-2.2.2のBootフロッピーをつっこんで
ブートしてみるが、FDDはアクセスランプがつきっぱなしで
カチンともキュイーンとも言わない。
BIOSのコンフィギュレーションはフロッピーからブートする設定にしているつもりだし
フラットケーブルのコネクタもA:用B:用とも試してみるがダメ。
逆挿し防止のでっぱりがないコネクタなので逆挿しも疑ってはみるが、
正しい方向に挿しているつもりなので壊してもイヤだから試すのは踏みとどまった。
気分転換にSCSIカード、Ethernetカードをつっこんで、
電源コネクタが足りないのでCD-ROMドライブは後回しだが、
それ以外のSCSIデバイスを結線してみる。一応、認識はしている。
FDDの件はA氏に相談することにして作業を切り上げる。
ビールがうまいが元からきたなかった部屋は物が散乱して悲惨な状況。
6月27日
A氏によれば、FDDはやはりコネクタの逆挿しじゃないか、とのこと。
逆に挿すとアクセスランプがつきっぱなしになるそうだ。
昼休みに再びビック・パソコン館へ。
電源の分岐ケーブルとついでにプリンタケーブルを購入。
勤務時間が済んでから、職場のDELLにEmpireをつなぎ、
FreeBSD 2.2.2-Releaseをインストールする。
ジオメトリ情報が変なのでうまくいかない。
はみ出さない寸法でスライスを作り、なんとかインストールする。
このDELLもSCSIボードがSC-200なのでIDEからしかbootできないため
動作確認はできないまま家へ持って帰る。
帰宅したら、早速FDDのコネクタの差し替えとEmpireを接続をしてboot。
見事にbootした。
ホスト名はかねてから決めてあったlucyに。
marcie、sallyに続いてPeanuts(スヌーピーが出てくるマンガです)キャラクタ
からの命名。
ところがXF86Setupを実行すると、一通り設定が済んでOkayボタンを押したところで
画面が真っ暗に…。仕方なくもう1度XF86Setupを実行すると、
今度は「Xサーバが実行できないよぉん」と言われてしまう。
GATEWAY2000 HANDBOOK(sally)からXF86ConfigをftpしたりXFree86のアーカイブを
もう1度上書き展開してみたりしてXF86Setupは動くようになったが
本題の結果は何度やってもダメで挫折する。
この過程で、画面が真っ暗になるたびにリセットするのはかなわん、と
シリアル経由でsallyをつなぐがうまくいかない。
TAも接続してみるがCOM2が動いていないらしい。
6月28日
譲ることになったSCSIキャビネットを運ぶため、車でA氏宅へ。
ついでにlucyも持って行きXF86Setupの件を相談する。
A氏も試行錯誤の後、挫折。一時は、カード、壊れてるんじゃないの?
という話にもなるが、OSのインストーラが入れてくれれたXFree86 3.2ではなく
3.3をインストールして試すと見事成功。
自宅に戻り、テープから展開した/usr/local/bin
のコマンド類を
いくつか試すとことごとく*.so
がないと言われて動かない。
たまに動くのは、386BSDでmakeした、スタティックリンクのバイナリ。
この際だからcompat*に頼らず再コンパイルすることにする。
marcieの/home
がテープにとれていなかった事が判明。
確かベリファイしたんだけどなぁ。
esc-ifのRCS tree以外、大した物はなかったと思う。
6月30日
BIOSセットアップでCOM2がIrDA用に設定されていた事が判明。
早速設定を変えて試すと見事にCOM2でPPPできるようになった。
再コンパイル第1弾でCannaをmakeする。
make 1発…のはずがCannaの鬼門、wchar_tでエラー連発。
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