wavvolは.wavファイルの音量を変更します。
起動方法は
wavvol
level in_file out_file
です。levelは増幅したり減衰させたりするレベルでdB単位で指定します。正の値を与えると増幅で音量が上がります。値の先頭に'+'をつけても構いませんが省略できます。'-'で始まる負の値を与えると減衰させ、音量が下がります。
in_fileは入力元のファイルでout_fileは出力先のファイルです。out_fileが既に存在するかどうかはチェックしていませんので、同名のファイルが既にあると確認なく上書きします。out_fileとして'-'を指定して標準出力に書き出す機能は(まだ?)実装されていません。
wavvolにGUIはないのでコマンドラインで起動しなければなりません。またPython 3で記述されていますので、Windowsでは
C:\> python wavvol -20 foo.wav bar.wav
のようなコマンドラインで実行することになります。
UNIXではスクリプトをダウンロードしたら1度だけ
$ chmod +x wavvol
を実行してから
$ ./wavvol -20 foo.wav bar.wav
のように実行します。
このコマンドラインは、foo.wavというファイルを読み込んで音量を20dB下げた結果をbar.wavというファイルに書き出します。
上で述べた通りwavvolはPython 3で記述されているのでPython 3の実行環境が必要です。モジュールは標準ライブラリだけを使っていてサードパーティーのモジュールは使っていません。
out_fileが既に存在していると上書きされます。
levelに正の値を指定して増幅するときに値が高すぎると飽和します。wavvolは特に圧縮したりスムージングしたりしないので波形が頭打ちして出力が歪みます。そのときは
Warning: N samples are clipped.
のようなメッセージを出力して終了コード1で終了します。