jpegsearchとjpeglocation

Introduction

jpegsearchとjpeglocationはJPEGファイルに格納されているEXIFデータを参照するコマンドラインツールです。GNOMEの画像ビューアと併用するために開発しました。

どちらもPython3で書いてあり、非標準のexifreadモジュールに依存しています。お使いのOSのパッケージシステムやPyPIでインストールして下さい。作者はUbuntu 24.04 LTSにaptでインストールしたpython3-exifread Version: 3.0.0-1を使っています。

exifsearch

exifsearchは指定されたタグが付けられているJPEGファイルを探索します。実行方法は

exifsearch [-d top_directory] [ tag ...]

で、top_directory(デフォルトはカレントディレクトリ)から下降探索します。上位を指すシンボリックリンクなどによる循環参照に対する防御はありません。

tagが与えられなかったときは、jpegsearchはtop_directory以下のファイルに付けられているタグを列挙します。2つ以上のtagが指定されていれば、OR条件として扱われます。

例

$ jpegsearch
杉  木  山  りんご  果樹園  カフェ  お菓子

tagが与えられていないので、カレントディレクトリ以下のファイルに付けられているタグをすべて列挙しています。それでは、この中から"木"か"りんご"のタグが付けられているファイルを探索しましょう。

$ jpegsearch 木 りんご
./holiday/IMG_2599.jpg: 杉 木 山
./local/IMG_2596.JPG: りんご 木 果樹園
./office/IMG_2595.JPG: カフェ りんご お菓子

今度は"木"と"りんご"の2つのタグを指定したので、"木"か"りんご"のいずれかのタグが付けられているファイルを探索しました。

jpeglocation

jpeglocationはJPEGファイルに格納されている位置(緯度と経度)の情報を抽出して表示します。出力はGoogle マップの検索ボックスにコピー&ペーストすることができます。

Example

$ jpeglocation holiday/IMG_2565.jpg
holiday/IMG_2565.jpg:  27°59'17.41"N 86°55'33"E

結果の27°59'17.41"N 86°55'31.33"EをGoogle マップにコピー&ペーストすることができます。