lbp-ifとesc-ifが世に出るまで

lbp-if前夜

私が以前居たオフィスにはLASER SHOTがあって
フィルタで前処理をしてテキストをLIPSに変換し、 lprに送り込む
というshell scriptでテキストをプリントアウトしていたのですが やはりダサいので(先輩方、ごめんなさい) ofifとして使えるフィルタを探してみることにしました。 確か1994年の話だったと思います。
ところがもう5年も前ならば、きっとこの手のフィルタは 広く出回っていたんでしょうが、 既に行き渡るところには行き渡った後だったのか、 ぐるっと見回した範囲では見つける事ができませんでした。 更に手頃でしかもできあがれば実用になるhackなので、 数日、上司の目を盗んで…いやいや、勤務時間が終わってから プログラミングした結果、lbp-ifができあがりました。
しばらくは社内で使っていただけだったのですが、 既に行き渡るところには行き渡った後だったわけでもないらしく、 あるときNetNewsでLASER SHOTにうまくプリントアウトできないという 質問がポストされているのを目にしました。 そこで早速メールでlbp-ifをお送りしたところ、 動いたという連絡をいただきました。

esc-if前夜

そうこうするうちPC UNIXが普及してきて、 NetNewsでもPCにESC/Pプリンタを接続して PC UNIXのlprでプリントアウトしてもうまくいかない、という質問を見かけました。 lbp-ifは機種(というか制御コード)依存部分を 割とまとめておいたつもりだったので、
これ自体はLIPS用ですが比較的簡単にESC/P用に書き換えられると思いますよ。
というコメントをつけてlbp-ifを送りました。 一方、私自身も386BSDを使い始めていて、 ぼちぼちBJ-10Vにプリントアウトできるようにしようか、 というタイミングだったので、 自分でもlbp-ifをESC/P用に改造してみたところ、 意外と手がかかってしまいました。 まぁそんなわけでesc-ifが誕生したわけです。
PC UNIXが普及し、世の中にUNIXマシンが増え、新しいrootが多く誕生した結果、 NetNewsでもプリントアウトがうまくいかないというポストを ちょくちょく見かけるようになりました。 何人かの方にメールでお送りしていたんですが、 それぞれ動いたという連絡をいただいて動作に確信を持てるようになったところで fj.sourcesにポストしました。 lbp-ifesc-ifほどの需要はないだろうと思い ポストしなかったのですが、結局、LIPSで…という質問を見かけたので lbp-ifもfj.sourcesにポストしました。
現時点では、lbp-ifは1.9が、esc-ifは1.5が 最新バージョンとなっています。

Last update $Date: 2018-10-21 16:09:48 +0900 (Sun, 21 Oct 2018) $, Copyright(C) 1996, Koh-ichi Ito