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Q's Nicolatter for Xのこと

キーボードは宗教なので人にお勧めする気は毛頭ありませんが、 ぼく自身はもっと早くこのソフトウェアに出会えていたらなぁ、と思うので、 このソフトウェアを必要としている人に発見のチャンスを増やすために ここで紹介します。
Q's Nicolatter for Xというのが、そのソフトウェアで、 このソフトウェアはX Window System上で親指シフト(Nicola配列)による 日本語入力を可能にするInput Methodです。
ぼくはPC-9801+MS-DOSではASKeyboard(現Dboard)で親指シフトを使っていましたが、 PC/AT互換機(いまや全然互換じゃないんですが… PC/ATを起源とするアーキテクチャとでも言えばいいんでしょうか?) +UNIX+X Window Systemの組合せでは 親指シフトで日本語を入力する方法を見付けられないままいました。
あるとき、Q's Nicolatter for Xを見付けたんですが、 メインの生活環境であるFreeBSDで使えるようになるまでは、 ちょっと時間がかかりました。 まず当時はEmacs 19.34ベースのmuleを使っていたんですが、 Q's Nicolatter for Xを使ってEmacsに日本語を入力するためには Emacs 20でなければいけない(実際にはEmacs 21で使えています)ことや Cannaも3.2から3.6へバージョンアップしなければいけなそうだったことがありました。
メインマシンのリプレースを機会に関連ソフトウェアも新しいバージョンアップを インストールし、Q's Nicolatter for Xをインストールしてみました。 ところがFreeBSD 4.7-RELEASEではコンパイルエラーが出てしまい、 うまくインストールできませんでした。 作者の堀川さんはLinuxで開発していらっしゃるようなんですが、 こちらで発生したエラーメッセージをメールでお送りして、 変更箇所の指示をいただいたりして、 結局FreeBSD 4.7-RELEASEに入っているgcc 2.95.4とは別にインストールした gcc 3.2.2でコンパイルできるようになりました。
このときの変更点の大部分は現在の最新版である1.7.7にとりこまれていますが、 FreeBSD 4.8-RELEASE+gcc 3.2.2でコンパイルするためには、 の作業が必要です。
これで今では快適に日本語を入力しています。
と書きましたが、4年後の今はAnthyを使っています。AnthyはNicola配列をサポートしているんですが、VNC経由では、どうも「変換」、「無変換」のキーイベントをうまく送れていないようで、結局ローマ字入力に逆戻りしています;_;
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last update: $Date:: 2020-10-17 10:01:10 +0900#$
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