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recursiveサーバの比較

dnsperfによる速度の比較

計測方法

authoritativeサーバでは、the Internetとは独立した、閉じた名前空間のrootゾーンをサービスし、計測対象のrecursiveサーバには、authoritativeサーバがrootサーバであるというrootヒントを与えます。計測ホストからdnsperfでrecursiveサーバにアクセスし、スループットを計測しました。authoritativeサーバには、今回用意した中で一番スループットの高かったNSDを使っています。

キャッシュが空の場合

計測方法

recursiveサーバの起動直後に計測しました。計測はそれぞれの実装について5回ずつ繰り返しています。

結果

BIND 9.1.0(thread無効) BIND 9.1.0(thread有効) BIND 9.4.2(thread無効) BIND 9.4.2(thread有効) pdns_recursor MaraDNS
最高 3858.139662 3776.963222 3853.240774 3851.177064 979.165789 585.185105
平均 3851.460258 3827.104524 3843.405678 3847.915126 973.718508 577.717659
最低 3845.861559 3829.563616 3830.353270 3844.587298 965.648501 570.922021

queryするデータがキャッシュに載っている場合

計測方法

dnsperfでqueryする内容を事前に一通りqueryして、データがキャッシュに格納された状態で計測しました。計測はそれぞれの実装について5回ずつ繰り返しています。

結果

BIND 9.1.0(thread無効) BIND 9.1.0(thread有効) BIND 9.4.2(thread無効) BIND 9.4.2(thread有効) pdns_recursor MaraDNS
最高 3858.981365 3837.146572 3847.910086 3853.296960 3854.686960 580.429243
平均 3853.569626 3835.212585 3844.680450 3840.753924 3851.558725 580.202190
最低 3845.962895 3831.982176 3842.581059 3830.530136 3849.397718 581.586884

コメント

同じ実装でもauthoritativeサーバの結果と大きな違いがありますが、これはかき集められた機材の都合で、全然性能の違うハードウェアを使っているためですので、数値はauthoritativeサーバ同士、recursiveサーバ同士の範囲だけで比較して下さい。
BIND 9は、キャッシュの有無に関わらず3800qps強の結果になっていますが、今のところ、recursiveサーバに用いたハードウェアの性能限界ではないかと推測しています。
pdns_recursorの結果では、キャッシュにヒットした場合の性能向上が観察できます。
MaraDNSも、キャッシュの有無に関わらず性能の差が見られませんが、BIND 9の結果から推測すると、ハードウェアの性能限界以外の理由と考えられます。
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