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Intel D865PERLLを使用したPCでFreeBSD 5.1-RELEASEを動作させるまで
Intel D865PERLLを使用したPCで
FreeBSD 5.1-RELEASE
を動作させるのに少しばかり苦労したので
(user landに関しては、一部現在進行形 :-)、
自分のためのメモと、誰かの参考になればという意味で情報をまとめておきます。
インストーラが起動できない
最初はkern.flp、mfsroot.flp、drivers.flpの組合せで
インストールしようとしたんですが、kern.flpの読み込みを終え、
mfsroot.flpへ媒体を差し替えてOSを起動していく途中で、
正確なメッセージはまだ採取できていませんが、
trap 9、current process is swapperというようなメッセージを表示して
panicを起こして止まってしまいました。
このときの現象については解析していませんし、
解析できるだけの力量もありませんが、
インストール成功後のGENERICカーネルでも
ACPIをdisableにしてbootしようとすると同じ(ような…厳密には比較していません)
メッセージを出して止まってしまいます。
メモリがノーブランド DDR266MHzを2枚dual channelで使っていたので、
まずはこれを疑ってBIOSのCAS Latencyを2.5から3に落してみたり、
DIMMを1枚抜いてsingle channelにしてみたりしましたが、改善しませんでした。
さてはmfsroot.flpを作り損ねたか、と思い、
GA-6OXT
を使用しているPCでブートしてみたところ、
何事もなくインストーラが起動してしまいました。
次に4.9-RELEASEをインストールし、RELENG_5_1のソースをcvsupしてきて
make buildworldしてみましたが、
途中でコンパイルエラーを出して止まってしまいました。
しかしこの途中経過で、メモリに関してはある程度信じてよさそうという
感触を得ました。
あきらめて4.9-RELEASEで使おうかと思い始めたんですが、
ふとBSD Magazineの付録のCD-ROMが5.1-RELEASEのbootable CDだったことを
思い出しました。さっそくそのCD-ROMを出してきてbootしてみたところ、
嘘のようにすんなりとインストールできました。
fxp0がない
CD-ROMからCustom/Minimumで無事インストールでき、
まずはcvsupのpackageをgetするか、とifconfig fxp0したところ、
なんとfxp0がないことが判明しました。
dmesgしてみてもfxpに関するメッセージは見当たりませんでした。
ちなみに今回使っているマザーボードはLAN付きバージョンのD865PERLLです。
5.xでは新しいおまじないが必要なんだろうか? と/etc/rc*をながめてみましたが、
特に変わったことをしている様子はありません。
ではman ifconfigを、と思ったら、Minimumインストールだったので
manが入っていませんでした。
もしかしてCD-ROMのカーネルには
ネットワークインターフェースが含まれていないのかもと思い、
仕方なく再びCD-ROMを取り出してきてssys.*とman.*を展開して
カーネルを作り直してみましたが、やはりダメでした。
結局、職場の同僚のアドバイスにより、以下のパッチを当てたところ、
無事にfxp0が見えるようになりました。
*** sys/dev/fxp/if_fxp.c.ORGSun May 25 14:04:26 2003
--- sys/dev/fxp/if_fxp.cFri Oct 31 23:13:20 2003
***************
*** 166,171 ****
--- 166,172 ----
{ 0x103C,"Intel 82801DB (ICH4) Pro/100 Ethernet" },
{ 0x103D,"Intel 82801DB (ICH4) Pro/100 VE Ethernet" },
{ 0x103E,"Intel 82801DB (ICH4) Pro/100 VM Ethernet" },
+ { 0x1050,"Intel 82801BA (D865) Pro/100 VE Ethernet" },
{ 0x1059,"Intel 82551QM Pro/100 M Mobile Connection" },
{ 0x1209,"Intel 82559ER Embedded 10/100 Ethernet" },
{ 0x1229,"Intel 82557/8/9 EtherExpress Pro/100(B) Ethernet" },
なお、5.2-RELEASEではこれに相当するコードが入っています。
その後は
user landの整備にはげんでいます。
Xは
最近のsnapshotでサポートされたという情報を得て、
ちょっとだけ冒険のつもりでRADEON 9200を買ったので、
やむを得ずReleaseではなく4.3.99.14をインストールしました。
make Worldは難なくできました。
xtermはちょっと変なようですが、
ktermはちゃんと動きましたので実用上は問題ありません。
解決した問題
GNU Emacs 21.3をXクライアントとして起動すると、
libXtの中でsegmentation faultを起こして止まいましたが、
portsのパッチを参照してsrc/Makefile.inの中で
LD_SWITCH_SYSTEM_TEMACS -znocombreloc
としたところ、解決しました。
fvwm2でShift+Alt+何かというキーアサインをいくつか使っているんですが、
Shift -> Alt -> 何か、の順で打鍵するとAltが認識されず、
Alt -> Shift -> 何か、の順だと意図通りの動作をするという現象が
出ていましたが、XサーバをXFree86の物からXorgの物に変更したところ
解消しました。
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